飲み薬と注射薬

飲み薬と注射薬はどのように使い分けられるものなのでしょうか?

  飲み薬は主に腸から徐々にからだに吸収されるため、薬が自然な形でマイルドに作用します。一方、注射薬は注射した瞬間から体に入るため効き目が早く、また、強制的に注入されるため効果は確実です。ただ、注射薬は注射直後から尿などの形で体から排除され始めるので、その効果は早く消えてしまいます。したがって、注射薬が使用されるのは、1)30分以内に薬の効果が必要な場合(救急疾患など)、2)嘔吐などで薬が服用できない場合、3)胃があれるなどの副作用のため、飲み薬が使えない場合(貧血治療薬など)、4)その薬を内服させた場合、胃や腸で消化・分解され効き目がなくなってしまう場合(インスリンなど)などに限られます。これら以外の場合には、マイルドに作用する飲み薬の方が望ましいと考えられます。注射を多用すれば医療機関の収入が若干増加しますが、外来通院患者さんでは、実際に注射が必要な場合はそれほど多くありません。

一口診療メモ
健康倶楽部