オリーブ油で痴呆予防(99年5月)

イタリア Bari大学のCapurso博士らの研究によると、オリーブ油など1価不飽和脂肪酸に富む食物を多く摂取すると、加令による記憶力の減退を防ぐことができるとのことです。

Neurology99年5月号に発表された論文によると、278人の高齢者を調査した結果、1価不飽和脂肪酸を多く摂取する人は加令に伴う認識力の低下が現れにくかったとのことです。実際にどの程度の1価不飽和脂肪酸を摂取するのが適当かはまだ分かっていません。研究者らは1価不飽和脂肪酸が脳細胞の細胞膜の機能の維持に役立つのではないかと考えています。1価不飽和脂肪酸はLDLコレステロールを下げると期待されていますが、今回新しい効果の可能性が見いだされたことになります。ちなみに、今回の調査の対象者は毎日平均46グラムのオリーブ油を摂取しているとのことです。

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