今からでも遅くない!!
- 中高年から始める運動の効果 -  98年6月

  中高年者が規則的に運動することで、寿命が延びたり、より健康的な生活をすごすことができるようになることは医学的にほぼ確立されています。今回、London, Royal Free Hospital School of Medicineの研究者が中年以降に初めて運動を開始した場合の効果に付き、興味深い結果を発表しました。(The Lancet 5月30日号)



7735人の男性 (調査開始当時40 - 59歳) に関する約20年間の追跡調査結果です。1970年代後半と1990年代前半に質問調査を行い、その後更に4年間追跡調査を行いました。2回目の調査時、対象者の平均年齢は63歳になっていました。初回の調査時には運動をほとんどしていなかったが、その後、軽 - 中程度の運動を開始した対象者は、調査期間中の死亡率がその後も運動をしなかった人に比べ約半分に低下していたとのことです。死亡率の低下は心血管死だけでなく、その他の原因による死亡でも認められました。また、すでに心血管疾患を有している対象者でも、運動による効果は認められました。散歩、サイクリング、ガーデニングなどの軽い運動でもある程度効果があるとのことです。逆に、スポーツなどのはげしい運動をしても中程度の運動以上の効果は認められなかったとのことです。

人間は動物。やはり、動くものであるようです。

 

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