ライフスタイルと健康度 (99年1月)

全英の多数の中年男性を15年間追跡調査し、ライフスタイルと健康度の関連について調査した研究が発表されました。(Arch Intern Med 98年、12月7/21日号)



  冠状動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳卒中および糖尿病のいずれの既往もない中年男性7142人(40-59歳)を15年間追跡調査した研究です。15年間の研究期間中に対象者のうち1064人が死亡し、770人が心臓発作を発症、247人が脳卒中を発症し、252人が糖尿病を発症しました。これら4つの状態に陥る危険性は、喫煙で2.5倍、26以上のBMIで2.1倍と高くなり、中程度までの運動で0.6倍と低下しました。軽い飲酒はこれらの危険性をわずかに(0.8倍)低下させました。タバコを吸わず、適度な運動を行う正常体重の50歳前後の男性が15年間にこれら4つの状態に陥らずにすむ確率は89%と計算されますが、タバコを吸い肥満した運動不足の男性では42%に低下するとのことです。

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